こんにちは、Jeannieです。
エンジニアをしているとこういう声をよく聞きます。
- IT企業でエンジニアとして働いてるけどなかなか年収が上がらない。
- エンジニアは高収入と聞いたけど実は違うんじゃないか?
- エンジニアとして稼ぐためにはどうしたらいいの?
エンジニアは稼げるよ、というのはよく耳にしますよね。
でも実際にエンジニアとして働いてみて『稼げない』と感じている人も多いんじゃないでしょうか?
そこで、今回はエンジニアの年収に関する記事を書きました。
- エンジニアの年収に関する実態を把握できる
- 理想と現実のギャップを知ることが出来る
- エンジニアとして年収を上げるための行動が分かる
この記事を読むことで、エンジニアの現状を把握した上で、年収を上げるために取るべき行動が分かります。
それでは始めましょう。
エンジニアの年収の実態とは?

この記事を読んでいる方は、エンジニアの低年収ぶりを痛感している人たちばかりでしょう。
そこで、実際にエンジニアの年収が低いものなのかどうかを調査しました。
結論を先にお伝えしてしまいますが、エンジニアの平均年収は決して低くありません。
他の業界・業種に比べるとむしろ高い部類に入ります。
業種別・エンジニア種別に分けて平均年収を比較してまとめてみましたが、『エンジニアは稼げない』と思っている方や聞いたことがある方は少し考えが変わるかもしれません。
業種別で見る年収比較
業種別でエンジニアの年収を比較してみました。

全体の平均年収で見ると、『メーカー』『総合商社』に次いで『IT / 通信』は第3位の年収です。
男性・女性ごとに平均年収のバラつきはあるものの、それをまとめた全体の平均年収では、IT系の年収は高い方に分類されることが分かります。
続いて、エンジニアの種別ごとに年収を比較してみます。
エンジニア種別で見るの年収比較
エンジニアと一口にいってもいろんな種別があります。
例えば、Web系エンジニア・ネットワークエンジニア・インフラエンジニアなどですね。
その種別ごとに平均年収、最高年収、最低年収をまとめてみました。
職 種 | 平均年収 | 最高年収 | 最低年収 |
---|---|---|---|
コンサルタント、アナリスト、プリセールス | 629万円 | 1000万円 | 300万円 |
システム開発(Web・オープン系) | 532万円 | 1000万円 | 200万円 |
システム開発(マイコン・ファームウェア・制御系) | 614万円 | 900万円 | 400万円 |
システム開発(汎用機系) | 525万円 | 800万円 | 350万円 |
パッケージソフト・ミドルウェア開発 | 497万円 | 550万円 | 420万円 |
ネットワーク設計・構築(LAN・Web系) | 647万円 | 1250万円 | 400万円 |
通信インフラ設計・構築(キャリア・ISP系) | 640万円 | 800万円 | 580万円 |
運用、監視、テクニカルサポート、保守 | 495万円 | 900万円 | 320万円 |
社内情報システム、MIS | 526万円 | 920万円 | 250万円 |
研究、特許、テクニカルマーケティング、品質管理ほか | 625万円 | 800万円 | 500万円 |
エンジニアという括りの中でも、職種によって平均年収に差があることが分かりますね。
職種によっては、100万円以上も平均年収に差が出ているものもあります。
さらに、同じ職種の中でも最高年収と最低年収に大きな差があることも特徴的です。
職種によっては年収の差に800万ほどの開きがあるのは驚きですね。
前述の業界別平均収入の比較も含めて考えると、『IT業界自体の年収は高めだが、職種やキャリアによって年収に差がある』ということになります。
つまり、業界としては稼げる業界でもあるし、その中でも稼げる人はしっかり稼いでいるというのが現状であるということが分かるかと思います。
稼げないエンジニアは勘違いしている?

エンジニアの現状を見てみると決して稼げない職種ではないことが分かりました。
では、なぜエンジニアは稼げないと感じる人たちがいるのでしょうか?
それは『理想と現実にギャップがあるから』です。
エンジニアは稼げないと感じている人は、ネットや人からの情報によって、エンジニアに高い理想を抱いてはいないでしょうか?
『エンジニアって今どきでかっこ良くて、それでいて年収も高い!』
その高い理想と現実に大きなギャップが生まれて、『稼げない』と感じている可能性があります。
ギャップ①:エンジニアは『簡単に稼げる』
ギャップ②:IT業界に入れば稼げる
ギャップ③:技術力さえ上げれば稼げる
エンジニアの収入の高さなど、金銭面を理由にエンジニアになった人は、特にそのギャップに悩まされるはずです。
それぞれのギャップを1つずつ見ていきます。
ギャップ①:エンジニアは『簡単に稼げる』
インターネットで情報を探すと『エンジニアは簡単に稼げる』という言葉をよく見かけます。
確かにエンジニアが稼げるというのは決して間違いではないですが、簡単に稼げるというのは大きな間違いです。
簡単に稼いでると思われるエンジニアでも、日常の多くの時間を勉強に費やしていますし、稼げないと嘆いているエンジニアの何倍も負荷をかけて努力しています。
以下のグラフはその根拠を示したもので、経済産業省が行った1週間あたりの勉強時間と年収に関する調査結果です。

グラフから分かるように、年収が高い人ほど1週間あたりに費やす勉強時間が多くなっています。
勉強時間と年収は比例するということですね。
実際に、稼いでるエンジニアほど裏でしっかり勉強していますし、積極的に勉強会に参加したりネットで情報発信するなど、多くの時間を技術の勉強にあててスキルを上げるための努力をしています。
しかも、それを誰かに言われて嫌々やっているのではなく、自ら楽しんでやっているわけです。
本人たちは自覚はないかもしれませんが、一般的に見ると相当過酷な努力をしているわけで、その過酷さに耐えうる人だけが『簡単に稼げる』と言っているのです。
ギャップ②:IT業界に入れば稼げる
『IT業界は給料がいいよ』
こういうこともよく耳にしますね。
しかし、これも言葉が足りてない間違った表現です。
この言葉だけを信用すると、『IT業界に入れば高収入を得られるんだ』と間違った理想を抱くことになります。
現実的なお話をすると、エンジニアの実態として以下のような特徴があります。
- 大手IT企業のエンジニア:初任給から給料が高め。その後の昇給額も高い傾向にある。
- フリーランスエンジニア:高単価の案件を選べるので年収が高め。
僕の知人でも、大手IT企業に務めている人やフリーランスの人は年収が高い傾向にあります。
一方で、一般の中小企業だとそれほど年収は高くありません。その上、残業がつきもので過酷労働の割に給料が低いということを痛感すると思います。
『エンジニアは自由な働き方ができて高収入』という世の中に出回っている情報は、働く環境の整った大手企業やフリーランスの人たち目線で言われていることです。
一般的な中小企業で働いているエンジニアにとっては、労働時間が多い上に給料が低めであるということを覚えておきましょう。
ギャップ③:技術力さえ上げれば稼げる
とはいえ、一般的な中小企業でも稼げている人というのは存在します。それはどんな人たちかと言うと『順調に出世した人たち』です。
以下の表は、システムエンジニアの平均収入の例になりますが、出世していくにつれて年収が跳ね上がっているのが分かると思います。

一般的に高年収と言われるクラスになるためには、課長・部長などの役職につく必要があります。
役職につくためには当然マネジメント能力が必要ですし、顧客や社員とのいろんな調整のためにコミュニケーション能力も必要になります。
世間的には『プログラミングを学べば簡単に稼げる』と言われますので、必死になってプログラミングの技術ばかりを勉強する人もいると思います。
しかし、一般的な中小企業に就職して高収入を得るためには、プログラミング以外のスキルを上げていく必要があります。
つまり、プログラミングの技術だけを学んでいても年収は上がらないということです。
エンジニアとして年収を上げるにはどうしたらいい?

ここまでは稼げないと感じているエンジニアには『理想と現実のギャップ』が存在するということをお話してきました。
ここからは『年収をあげるためには具体的にどうしたらいいのか?』ということを考えていきたいと思います。
年収を上げていくための具体的な方法は以下の3つになります。
- 顧客均衡力を伸ばす
- 今の会社よりも年収が高い企業に転職する
- フリーランスを目指す
顧客均衡力を伸ばす
一般企業に勤めている場合、出世することが年収アップの近道です。
チームリーダー、小規模プロジェクトのマネージャー、大規模プロジェクトのマネージャーと徐々に力をつけていく必要があります。
そのためには、プログラミング以外のスキルを上げていくことを意識しましょう。
例えば、
- コミュニケーション能力
- 問題解決力
- 論理的思考力
などです。
要するに顧客均衡力を上げていくことで必然的に稼げるエンジニアに必要なプログラミング以外のスキルが身についていくというのが私の考えです。
そもそも『顧客均衡力って何?』という方向けに簡単にまとめられた記事を貼っておきますので、興味のある方は一度ご覧ください。
これらは一朝一夕で身につくものではありませんので、日頃の業務から意識しておく必要があります。
ここで、私の好きな言葉を紹介させていただきますが、『圧倒的当事者意識』という言葉をご存じでしょうか?
リクルート社員に浸透している言葉として知ったものですが、エンジニアにもこの考え方はかなり大事だと思っています。
どういうものか簡単に説明すると、他人の周りで起きたどんなことでも常に自分ごととして捉えて、自分の頭で考える意識を持つということです。
この圧倒的な当事者意識を持つことで、今まで他人事だったものを『自分だったらどうするか?』という視点で考えるようになります。
例えば、システムトラブルが発生した場合などは、チームリーダーや上司が的確な判断をして問題を解決していくことが多いと思いますが、圧倒的当事者意識を持つことで、『まずは何から取り掛かるべきか』『次のアクションはどうするべきか』など、自分だったらどうするかを考えるようになります。
さらに、自分が出した判断と、チームリーダーや上司が取った判断を比較して、自分の判断が正しかったかどうかの答え合わせが出来るため、自分の成長につながります。
この考え方を持つことで、現場で起こるいろんなことを自分事として捉えるようになるので、結果的に問題解決力や論理的思考力など、エンジニアに必要なプログラミング以外のスキルが身につくと思っています。
圧倒的当事者に関して参考になるブログを載せておきますので、気になった方はご覧ください。
今の会社よりも年収が高い企業に転職する
年収を上げるためには転職するのも一つの手です。
今の会社にいて収入アップを目指すなら出世する必要があると説明しましたが、今の会社の上司などを一度見てみてください。
もし、出世したとしても『その人たちみたいな働き方はしたくない』と思った人は、今すぐ転職活動をした方がいいです。その上司よりも楽な働き方で同じだけの給料をもらえる企業は他にもあると思います。
私も転職した身ですが、転職活動をすることで得られることもたくさんありますので、今の給料に不満を持っている人は転職を検討することをおすすめします。
転職エージェントへの登録は無料で出来ますので、まずは登録だけしておいて色んな企業の情報に触れてみるのがいいと思います。
私の場合は、とりあえず転職エージェントに登録していろんな企業の年収を調べました。
いろいろと調べていくと分かりますが、今の会社よりも年収が高い企業は山ほどあります。
自分のスキルがマッチしているかどうかの問題はありますが、『この会社は魅力的だ』と思える企業があるならば、そこを目指してある程度のスキルアップをしてから転職するという方法もあります。
転職活動なんてしてる暇ないよという人もいると思いますが、そこはエージェントの方のサポートで後押ししてくれるので、何とか乗り切れると思います。
以下に転職エージェントをいくつか紹介しておきます。
少しでも転職を考えている人はまずは登録だけでもしてみてください。


フリーランスを目指す
最後にフリーランスを目指すのも一つの手です。
個人的には、最終的にここを目指すべきなんじゃないかと思っています。
フリーランスというと全てを自分でやる必要がある上に難易度が高いというイメージがありますが、逆にそれが出来れば会社に縛られない自由な働き方が出来ます。
しかも、スキルが上がれば自分で高単価の仕事を選べるので、年収でいうと大幅に上げることが出来ます。
副業が解禁された今であれば、副業でエンジニアとして稼ぐ練習ができますので、ひと昔前ほどフリーランスになる敷居は高くないと思います。
とはいえ、それなりの年収を得るためにはかなりのスキルが必要となりますので、まずはクラウドソーシングで副業収入を得つつ、スキルアップしてフリーランスを目指すのが現実的かなと思います。
世の中にはクラウドソーシングやマッチングサービスなどたくさんありますので、こちらもいくつかおすすめとしてご紹介しておきます。
どんな案件でいくらぐらいの報酬が得られるのかなど、まずは市場調査の目的で登録だけしてみるといろいろと違った世界が見えてくるかもしれません。
ココナラ


まとめ
今回の記事をまとめると、
- エンジニアは決して稼げない職種ではない
- 稼げないと思うのは『理想と現実のギャップ』があるから
- 稼ぐためには出世、転職、フリーランスの道が効果的
となります。
まずは小さなことから行動することが大事ですね。
コメント